保護犬を迎える時には、譲渡に関する案内のほか、健康管理や登録に関する書類を受け取ることがあります。
最初から内容をすべて覚える必要はありません。大切なのは、あとで確認したいことが出てきた時に、「どの書類を見ればよいか」「誰に聞けばよいか」が分かる状態にしておくことです。
前の記事で家族や住まいの準備を整理したら、次は書類を無理のない形でまとめてみましょう。
書類は、役割ごとに分けると見返しやすい
書類の名前や枚数は、譲渡元や犬の状況によって異なります。受け取ったものがある場合は、内容を大きく3つに分けておくと、必要な時に探しやすくなります。
| 分け方 | 例 | 見返す場面 |
|---|---|---|
| その犬に関する情報 | 健康に関する記録、これまでの生活についての案内 | 食事や暮らし方を振り返りたい時 |
| 手続きに関する書類 | マイクロチップの登録証明書、自治体への登録に関する案内 | 名義・住所・登録内容を確認したい時 |
| 相談先に関する案内 | 譲渡元の連絡先、動物病院や自治体の案内 | 分からないことが出てきた時 |
紙のまま一つのファイルへ入れても、スマートフォンで撮影して控えを残しても構いません。続けやすい方法を選び、「大切な書類を置く場所」を家族で共有しておくと安心です。
マイクロチップの登録証明書は、まず保管場所を決める
マイクロチップが装着され、環境省の登録制度へ情報登録されている犬を譲り受ける場合は、登録証明書が手続きの確認に使われます。
証明書を受け取ったら、ほかの書類に紛れないように保管場所を決めておきましょう。所有者や住所などの情報に変更が生じた時にも、証明書や案内を見ながら確認しやすくなります。
一方で、マイクロチップの有無や登録状況、必要な手続きは犬によって異なります。分からない場合は、証明書の有無だけで判断せず、譲渡元や登録制度の案内を確認してみましょう。
犬の登録は、住んでいる自治体の案内を確認する
犬の登録や狂犬病予防注射に関する案内は、居住する自治体で確認します。
迎える前の段階では、役所の窓口、オンライン手続きの可否、必要になりそうな持ち物までを完璧に調べ切らなくても大丈夫です。自治体の公式サイトを見つけておく、案内を保管しておくといった小さな準備でも、迎えた後に確認しやすくなります。
自治体によって窓口や案内の順番が異なるため、ほかの地域の情報をそのまま当てはめず、住んでいる地域の公式案内を確認しましょう。
迷った時のために、ひとことメモを残す
書類と一緒に、次のような短いメモを残しておくのも一つの方法です。
- 受け取った日
- 説明を受けた内容で、あとから確認したいこと
- 相談先の名前と連絡方法
- 次に確認する予定がある手続き
細かな記録を増やすことが目的ではありません。家族の誰かが見ても、次に何を確認すればよいか分かる程度で十分です。
書類は、暮らしを整えるための手がかり
迎える前は、用意したいものや考えたいことが多く感じられるかもしれません。
書類も、すべてをすぐ理解するためのものではなく、その犬との暮らしを少しずつ整えるための手がかりです。受け取った案内を手元に残し、迷った時に譲渡元・自治体・獣医師へ確認できるようにしておけば、必要なことを一つずつ見直していけます。
受け取る書類や手続きの順番は、譲渡元・自治体・犬の登録状況によって異なります。マイクロチップの登録証明書や自治体への届出について分からないことがある場合は、自己判断せず、譲渡元・自治体・登録制度の公式案内へ確認してみましょう。
参考リンク
環境省:犬や猫の飼い主の手続一覧
マイクロチップ情報登録における、所有者変更などの手続きの確認先です。
https://reg.mc.env.go.jp/owner/owner_general_menu/init
環境省:犬と猫のマイクロチップ情報登録について
登録証明書の扱いや、譲渡時に確認したい制度の案内です。
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/pickup/chip.html
政府広報オンライン:ペットを飼う前も、飼ってからも考えよう。飼い主の「責任」とは?
犬の登録や狂犬病予防注射について、基本的な制度を確認できます。
https://www.gov-online.go.jp/article/202009/entry-10715.html